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アイテム
聴写課題における小学生のひらがな書字運動の 発達的変化
https://hokuriku.repo.nii.ac.jp/records/2000219
https://hokuriku.repo.nii.ac.jp/records/200021961e3bf47-6249-4075-8cfd-2db4d7571a58
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2025-03-31 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 聴写課題における小学生のひらがな書字運動の 発達的変化 | |||||
言語 | ja | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題 | 小学生 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題 | ひらがな書字運動 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題 | 聴写課題 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | ja | |||||
主題 | ペンタブレット | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | open access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_abf2 | |||||
その他(別言語等)のタイトル | ||||||
その他のタイトル | Developmental changes of handwriting movements among elementary school students using writing-to-dictation task | |||||
言語 | en | |||||
著者 |
河野俊寛
× 河野俊寛 |
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著者(英) | ||||||
姓名 | Kono Toshihiro | |||||
言語 | en | |||||
所属機関名 | Department of Psychology, Faculty of International Communication, Hokuriku University | |||||
言語 | en | |||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 鉛筆等を使って手で文字を書くこと(以下,書字)は,2019 年度から始まっているGIGAスクール構想によって1 人1 台のパソコン端末が整備された後も,学校教育において重視されている。それは,小学校学習指導要領解説国語編において,「書き言葉のきまりに関する理解と適切な使用は,国語科の学習のみならず,各教科等の学習においても重要なものとなる」(文部科学省, 2017, p. 17 )と,学習の道具としての重要さが示されていることからもわかる。したがって,書字そのものの評価も重要となる。実際,河野(2016)は,多くの言語において書字検査がすでに開発され臨床的に使用されていることを指摘している。それらの検査では,速度,判読性(読みやすさ)等々が評価項目となっていることも示している。しかし,書字検査は書かれた文字を対象にして評価しており,後から書字中の誤りを修正した場合は,誤りに気づかれないことがおこる。そのような場合は,正確な字を書くことが自動化していないと考えることができる。個別検査であれば,そのようなケースも発見できる。しかし,学校の教室のように集団で学習が進められている場合は, 教員に気づかれずに学年が進み,書字が自動化していない負担から学習に負の影響が出る 可能性がある。 そのような子どもを早期に発見し支援を行うためには,書字中の評価が必要となる。河 野(2016)は,書字中の評価のためのタブレットとパソコンを使った書字評価ツールとし て, the Chinese Handwriting Assessment Program (CHAP)(Chang et al., 2009),The Chinese Handwriting Evaluation Form (CHEF) (Li-Tsang et al., 2011),Penmanship Objective Evaluation Tool(POET)(Rosenblum et al., 2003)等がすでにあることを紹介 し,日本においても,今後の研究が重要であることを指摘している。 小学生の書字運動中のデータを収集し分析した日本の先行研究としては,平林他(2010, 2013),池田他(2016),惠他(2021),中島他(2015)等がある。平林他(2010)では, 小学1 年から6 年の618 名を対象にし,デジタルペンによって文書を書き写す課題を実施 して,結果を運動フェーズと停留フェーズに分けて分析している。平林他(2013)では, 小学1 年から6 年までの615 名を対象にして,平林他(2010)と同じ方法で書字運動デー タを収集し,文字前停留時間の分析から,意味のまとまりである文節を視写に利用してい るかどうかを検討している。池田他(2016)は,小学2 年から6 年までの54 名と大学生 10 名を対象に,液晶タブレットによって正三角形描写課題を実施し,はみ出し距離とペン の移行速度を求めて発達的変化を検討している。惠他(2021)は,小学6 年27 名と成人 26 名を対象にして,ペンタブレットによってひらがな単語聴写課題を実施し,1 文字あた りの所要時間,筆圧,ペンの角度(垂直成分・水平成分)を求めて,発達的変化について 検討している。中島他(2015)では,小学1 年から6 年の72 名と大学生15 名を対象にし て,液晶ペンタブレットを使って,2 本の線で描かれた正三角形の罫線内に線を引くとい う課題を実施し,はみ出し距離,運筆速度,筆圧について発達的変化を分析検討している。 本研究では,それらの先行研究の知見を踏まえて,小学1 年から6 年および大学生を対 象にし,ひらがな文聴写課題を使い,ひらがなの書字運動の発達的変化を検討することを 目的とした。 |